ダイレクトリンク ~融合~ (Ver0.9) (宇宙のステルヴィア アニメ)

「あ…、よろしく」
「うん…」

ぎこちなく返事をするとインフィーのシミュレーターに入る。

光太と志麻のギクシャクした関係は未だに続いていた。
仲直りに協力した友人達の心配をよそに、解決の見通しも暗かった。

「じゃあ、リンクをセット、インフィーと接続」
「うん、接続します…あれ?」
違うことを考えている。
最近避けてはいてもどうしても2人になると、他のことを考えようとしてしまう。
シミュレーターに集中できない。

「志麻ちゃん?」
「ごめん…接続、します。」
すこし大きく呼吸して集中し、パネルを操作した。

次の瞬間、DLSの画面…には何も見えなかった。
「えっ……」

高いところから落ちていく感覚。
落ちる、ぶつかる、死んでしまう。

恐怖は続くが、悲鳴を上げることができずただただ耐え続けた。

次の瞬間なにかに触れる。
落下の強烈な衝撃ではなく、それは地面に思えたが…。

バサッ

DLSの景色とは明らかに違うその光景は、過去1度だけ見たことがあった。
座り込んだまま呆然とする。

ハッとして振り向くと、そこにはやはりあの天文台があった。

南国の珊瑚礁。
青く透き通った海。

「なんで、私」
しばらく呆然と立ちつくす。

「あ、光太くん!? 光太くん…」
周りに人影はない。

不安がふくらみ、無意識に走り出す。
自然とあの時の思い出が思い起こされた。


「光太くん!」
天文台に行くと、人影があった。
海の方を眺めている。

ぼんやりとした様子で振り向く人影。
間違いなく、音山光太その人だった。

「光太くん…あ、あのどうなってるの。たしか…」
はぁはぁと呼吸を整えながら光太の隣まで駆け寄る。
のんびりしてリラックスした感じ。

ギクシャクしている今の関係が歯がゆい。

「志麻ちゃん、ここの景色…覚えてる?」
「え、…うん」
思わぬ事を聞かれ、反射的に答える。
ここの景色は忘れていない。

景色を眺める。
変わっていない記憶のまま。

あのころは幸せだったな、と思い出す。
幸せだけだったのか、それはよく分からない。

とても小さかった頃に誰もが抱くであろう、子供の 好き という気持ちを除くならば、初恋になるのだろう。
幸せで、とても楽しかった。気分は最高で…。

なら、今は不幸なのだろうか?

「…よく、分からないんだ…志麻ちゃんのことが…」
「え?」
「今はよく分かる。でも、僕は…汚いところもいっぱいあるし…」
「?え、分かるって、」
「嫌われるのはすごく嫌だけど、このままだなんて、嫌だよ…」
すっと、光太が立ち上がる。
太陽の強い光のせいで表情を伺うことはできなかった。
二人の距離は1mもない。

すっと近づくと、そのまま唇を重ねた。

「!」
その瞬間、すべてが。

自身でも分からない自分のこと。
怖いこと、楽しいこと、耐え難いほどの苦痛と快楽が流れ込む。

ドロドロに汚れた心の奥底、同時にそこにある何にも代え難い美しいもの。
愛情や怒り…数え切れない感情。

それぞれ全く異なる考え、話したことのない昔の思い出。
楽しかったこと、悲しかったこと、恥ずかしかったこと、嬉しかったこと。

全てが伝ってくる。

その凄まじい流れが生み出す恐怖と快楽に身体が震える。
とても動くことはできなかった。

「……んっ…」
唇が離れる。

光太はやさしい表情で志麻を見つめていた。

「……私、光太くんのこと」
「……僕は、志麻のことが」

暖かい気持ちが伝わる。

突然、目の前が真っ黒になる。
意識が失われたのはほぼ同時だった。




「…ごめんなさい」
シュンとしたまま、光太に謝罪を繰り返す。

「少し感謝してるくらいなんだから、あやまらないで。でも、なんていうのか…不思議だった」
ベッドに横になった光太が目をつぶったまま返事をする。
まだ体力が回復していないのだ。

医療室では、脳にかかった負荷のため、二人に起こった異常を検討していた。
普通ならば命の危険すらある出来事だった。
しかし、多少の疲労はあれど、トラブルがあったとは思えない健康な状態だった。


視覚以外、全領域に拡張された脳の信号が直接二人をリンクしてしまった。
操作ミスという極めて低レベルなミスではあったが、
だからこそ、プログラムを組み、また操作をした志麻は責任を感じていた。

比較的早く意識を取り戻した志麻は、すこし頭がボーっとする以外に異常はなく、
隣に寝かされた光太のことばかり心配していた。

光太が意識を回復したのは数十分前。
平衡感覚がほとんどなく、記憶が曖昧。

大きな異常はなかったが、しばらくの休養となった。

「志麻の気持ちが分かったから…、理解できるかは、今はよく分からないけど…」
「私も、光太くんが考えてること…分かったよ。私も理解できるかは自信ないけど。でも」
軽くキスをすると、志麻はもう一度ベッドに戻ろうとする。
少し考えるとベッドを押してくっつけた。

光太が楽しそうに笑っていた。
「…しばらくこうしてて、、いい?」
「うん…僕も今は、なんだか側に居てほしい。すごく一人が、とても怖い…、あの一瞬は一人じゃなかったから」
「…うん」
どちらともなく手をつなぐと、自然と眠気が…。


「あらあら、、仲が良いのね」
手をつないだまま静かに寝息を立てて眠る二人。
少し声を小さくして率直な感想を述べた看護師は、身体モニターの機能を確認するとベッドから離れた。

「異常が無くて何より。そっちの方がちょっと怖いけど、明日には戻れるわね」
「そうですか? 休息が必要だと思いますし…この状況が精神に」
「分かってるわ」
いくら緊急事態で訓練が必要だとはいえ、この状況で即復帰は無謀。
もちろん、身体の状態だけなら妥当な意見なのだが…。

「一人じゃ眠れないわね…きっと…想像するしかないけど…最低3日は休息ね」
「そうですね。でも…どんな感じなんでしょうね。心が」
「推測する事じゃないわ…理解できないから人間は知りたがり続けたんだから、他人のことを」
幸せそうな寝顔に笑みをこぼすと、報告のため二人はその場を離れていった。

その日は、大きな事件とは裏腹に、二人にはゆっくりと、そして幸せな時が流れていった。




「うーん、でも…そう言われても…」
前例のない要望に困るしかない。前例というより倫理的な問題だった。

部屋を一時的に変えることは可能ではある。
しかし、男女を同じ部屋にするというのは繰り返すが問題があるし前例もない。

寮長としては、トラブルの概要を聞くと特例を認めたいところではあるが、

「お願いします。しばらくでも良いので…」
「今は離れられないんです…」

「そう言われても…はぁ」
状況が特殊すぎた。

ピピピ ピピピ
「あ、ごめんなさい、ちょっと待ってね…。えっ」
ステルヴィアのトップ級からの電話。
初佳でも滅多にあることではない。


「はい……。。 へえっ!?」
誰の声だろう、
と、廊下を歩いていた人は思ったらしい。




「ん? ああ…」
「ありがと…」
志麻がテレビを付けると時間ちょうどに番組が始まった。

この番組は欠かさずに見ている。
その時間、内容、全てを光太は知っていた。

大抵のことが視線を合わせるだけで伝わる。
不思議な感覚だった。

しかし、耐えられない恐怖が時折不意にのしかかってくる。
理解しすぎることの危険は、せいぜい恋人が別れるとか、人間関係の破綻、そういった類の問題につながる。
もっとも理解しすぎるということ自体、人間には起こりえないのが普通であり、
よほどの性格の一致と、偶然や、その他様々な要因が必要だろう。

今の状況はそれらを全て必要とせず、お互いのことが伝わっている。
理解できないことに吐き気がするか、気が狂ってしまうか、実際、精神・神経が専門の医者からその可能性も聞かされていた光太は心配したが、自分には理解できなくとも、相手、つまり志麻が理解していることも同時に伝わっていた。
逆もまた然りだろう。
状況のややこしさに混乱はするが、感情として認識していた。


バサッ

ベッドに横になった光太は、考えを巡らせる。
なぜ志麻が泣いていたのか、そしてなぜあんなに不安定な関係になっていたのか。
今なら全てが分かった。
理解せずに分かってしまったことへの恐怖もあった。
あり得ないことが起こった。

人類初の精神的なリンクはこんな形で意図せずに起こった。
その結果も予想外の物だった。


「光太くん」
考え事をしている間にずいぶんと時間がたってしまったのか、テレビが終わった様子で志麻が自分をのぞき込んでいた。

「(抱きしめたい…)」
そう思うと同時に、志麻は同じベッドへ横になっていた。

「男の子ってみんな…"あんなこと"考えてオナニーするのかな…」
「えっ? いや…」
そういう事 も全て伝わっているのは恥ずかしい限りだが、この際仕方がない。
曖昧な返事を返すしかない。

「レイプは犯罪だよ。考えるだけなら…いいけど。それに健康にいいって言うのは昔から言われ…」

光太の頭に手を回すと、そのまま唇を重ねる。
ついばむように、繰り返すキス。

何度も繰り返す。
光太も志麻を抱きしめる。
とても落ち着くことができた。

「ハァ、、…こうしてないと、なんだか自分の一部がないみたい…」
「そうだね」
「服が」
邪魔、ということは分かっていた。
時間が惜しくお互いに服を脱ぐと、部屋の照明を落とした。

「、ん…っ」
ちゅ

胸を舌先でねぶる。
「左が…感じるんだよね…」
わざと言葉に出す。

「ひゃっだ…あ」
ビリビリした刺激が伝わり、身体が熱くなる。
舌の動きは的確に弱点を突いてくる。

「んっ、ん…あっ、だめっ、それ、…」
志麻を見上げると右手で必死にシーツを掴み快感に耐えている。

もっといじめたい。
そんな感情がわき起こる。
そのわずかな表情の変化をみた志麻の表情がこわばる。

「あ、…あまり乱暴なのは、怖い…」
「押さえるよ…」
一言つぶやくと起きあがり、志麻の両足の間に割ってはいる。

「ひゃっ、」
身体の熱さ、おそらく濡れているであろう、そこを見られることが恥ずかしい事に変わりはない。
ボッと羞恥心に火がつく。

「やっぱり恥ずかしい?」
「だってぇ、、やっ!」
明らかに濡れているそのわれめが、呼吸に合わせヒクヒクと動いている。
顔を近づけると両足がそれを拒もうとする。

「何度も、イって…狂って…」
「あ、あうっ…」
その言葉に本気で恐怖を感じる。

ピチュ

快楽の洗礼が始まった。


「イっ! ひっ、あっ、あ..ぐっ」
舌で突起を転がし、軽く歯を当てる。
暴れる身体を押さえ、指をその中に埋め込む。
浅い位置の上側。
もっとも強烈な反応を示すところをなんども指で圧迫し、撫でる。

「ふあっ、あ、ぁあああ…あっ、!」
ビュクッ!

吹き出した体液が、光太の顔にかかる。
しかし、全く攻めを休むことなく、もう何度目かの頂点に達した志麻を攻め続ける。

「きっ、あっ! や、ああ、」
オナニーをしていると、どこが気持ちいいかは分かる。
しかし、限界を超えることはない。怖いし、何よりそんなに続けることもない。

今はそんな敏感なところを連続して刺激される。
限界は無い。

内側からの優しい指の動きは体内が溶けそうなほど熱く、とろける感覚を。
クリトリスと膣口を執拗に攻める舌先は、耐えられない快楽を与え続ける。

「うっ、、ひいっ.... 」
カリッ

歯で甘咬される。
真っ赤に充血し、勃起したクリトリスへの攻撃に、志麻がのたうつ。

「! ! !」
ビュッ びゅッ
ちうぅぅぅ

吹き出す愛液を吸い出される。
「ひいっっっっっ!!!!」

あまりの感覚に逃げようと暴れるが、しっかりと拘束されまたく許されない。

しばしの後、光太の顔が離れた。
頬まで愛液でぬらぬらと光を反射している。

と、呆然とする志麻のそこから暖かいなにかが…
「……ぁ …」
「志麻…お漏らし?」
「ぇ…あ、やっ」
止まらない流れがベッドを汚していった。

「かわいいよ…」




「そう、手をついて…」
「あ、うっ、あ…いや」
ベッドの汚れていないところに手を突き、その後ろには光太がいる。
言われるがまま、起きあがろうとしたが、力が入らず座り込んでしまった。
すると光太は、そのまま少し乱暴に志麻を起こすと、ベッドから下ろしバックの姿勢を取らせた。

「や、だっ」
「知ってる…。顔が見えないし、抱きしめられないし、暖かくないし、犯されているみたい…だよね?」
「そ、そんな、わざわざっ、」
返事を待たずに腰が持ち上げられ、

ジゅにゅっ
「ひゃあっ、あ、う」

「ごめんね…でも…そんな志麻、すごくイイよ…」

愛液がペニスに押し出され溢れる。
「ふっ、うっ、あ、ふ、ふかっ、ぃ」
ゆっくりと完全につながる。

「志麻…、中に沢山…出すよ…。たくさん感じて」
「あっ、あう、ひっ!」
ずりゅ

一気に抜ける寸前まで引き抜くと、ぱしん! と音がするほど強く腰を打ち付ける。

光太のペニスの感覚が繰り返し出入りを繰り返される。
無言で繰り返される動きに、志麻が悲鳴を上げる。

「やっ....ぃっ。 ふかっ、いたぃ…あっ、こう、たくん…」
「凄いよ、志麻のナカ。こんなの…初めてだ。っく」
動きがいっそう激しくなる。

体内に深く打ち込まれる光太。
痛みと快感、つながっている感覚。

中をえぐられる快感に次第に耐えられなくなる。
「うっひぃっ、あっ、はっ、うっ、ぇ…! アっ」
パシン、パシン。

「溶けそうだ…うっ、もう…志麻、出るっ…」
「っ、ぎぃっ!!!!!」

ねじ込むように挿入されたペニスがびくんと震える。
そのわずかな反応が志麻に伝わる。

膣が一気に収縮した。

「「!!」」



「あ、んっ、い、…や、」
光太は座ったまま志麻を貫いていた。

崩れ落ちた志麻を抱き留めると、そのまま壁に背を預け、志麻と向かい合わせで座った。
ようやく、光太を抱きしめ荒い呼吸を整える。

「、…光太くん…いじわる…」
「ごめんね…」
「……」

「しばらくこうしてようか」
「…うん…」
光太抱きしめると、しばらく静かな時間が流れた。



ステルヴィアの7不思議に、突然仲が直る伝説が追加される…には至らなかったが、
ギクシャクしていた二人が突然手をつなぎ、
らぶ・LOVE・愛・♥の固まりにかわったその光景に、彼らを知る誰もが驚くしかなかった。


「…私はどうすれば…」
その光景を複雑な表情で眺める、寮長でもあり、ビッグ4の一員である町田初佳がいた。

「結婚したのよね…みんなに言うべき?」
 確かに、同じ部屋には住めるけど…

そんな呟きはまったく無視して、視線だけで相手のメニューを選び、食事に入る二人は
とても、とても幸せそうだった。